『楽天証券とSBI証券、NISAはどっちが得なの?』『今の証券会社から乗り換えるべき?』そんな疑問を抱えている方は多いはずです。両社はどちらも国内最大級のネット証券であり、一見すると大差ないように見えますが、クレカ積立のポイント還元率・使っている経済圏・アプリの操作性など、細かく比較すると違いが浮かびあがってきます。この記事では、乗り換えを検討している方に向けて、7つの比較ポイント・注意点・具体的な手続き手順を網羅的に解説します。
【30秒診断】楽天証券・SBI証券のNISA乗り換えはどっちが正解?

まず結論をお伝えします。楽天証券とSBI証券は、どちらを選んでも大きな失敗にはなりません。しかし、自分のライフスタイルや保有カード・利用経済圏によって、どちらが『より得か』は明確に異なります。
以下の簡単な診断で、自分に合う証券会社がすぐにわかります。
- 楽天市場・楽天カードをよく使う → 楽天証券
- 住信SBIネット銀行や三井住友カードゴールドを保有 → SBI証券
- 投資信託の選択肢をできるだけ広げたい → SBI証券
- シンプルで使いやすいアプリを重視 → 楽天証券
- 条件なしでクレカ積立ポイントを得たい → 楽天証券
楽天証券がおすすめな人の3つの条件
条件①:楽天経済圏をフル活用している人楽天市場・楽天銀行・楽天カードをまとめて使っている方は、NISA口座も楽天証券にまとめることでポイントの相乗効果が生まれます。楽天証券でNISA口座を保有・積立することにより、楽天SPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象となり、楽天市場でのお買い物ポイントが最大+1倍されます。
条件②:年会費無料カードで条件なしにクレカ積立ポイントを得たい人楽天カード(年会費無料)であれば、前年のカード利用額に関係なく一律0.5%のポイント還元が受けられます。SBI証券×三井住友カード(NL)の場合、2年目以降は年間10万円以上のカード利用が条件となるため、楽天カードのほうが敷居は低いです。
条件③:初心者でも直感的に使えるアプリを求める人楽天証券のスマホアプリ『iSPEED』は、シンプルな画面構成と見やすいポートフォリオ表示で初心者から高い支持を受けています。投資デビューをスムーズにしたい方には、楽天証券のアプリ操作性は大きなメリットです。
SBI証券がおすすめな人の3つの条件
条件①:住信SBIネット銀行やOliveを活用している人SBI証券は住信SBIネット銀行との連携が強力で、口座間の自動入金(スイープ)機能により残高管理が非常にスムーズです。また、三井住友グループの総合金融サービス『Olive』を活用することで、クレカ積立のポイント還元率を最大5%まで引き上げることが可能です。
条件②:三井住友カードゴールド(NL)保有者でポイント最大還元を狙いたい人三井住友カードゴールド(NL)は年間100万円以上のカード利用で翌年以降の年会費が永年無料になります。この条件を達成すると、クレカ積立の還元率が年間最大1%(月10万円積立なら年間12,000ポイント)となり、楽天証券の無料カード(年間6,000ポイント)との差が2倍に広がります。
条件③:投資信託・iDeCoの商品ラインナップを重視する人SBI証券のつみたて投資枠対象ファンドは約283本と業界トップクラスの品揃えです。iDeCoの取扱商品数もSBI証券が87本対楽天証券の36本と大きな差があります。より多くの選択肢から最適なファンドを選びたい方にはSBI証券が有利です。
乗り換えなくていい人の特徴
すべての人が乗り換えを必要とするわけではありません。以下の条件に当てはまる方は、現状維持が最善の選択肢である可能性が高いです。
- すでに積立設定が完了しており、毎月の投資が順調に進んでいる
- 現在の証券会社のアプリや操作性に満足している
- 乗り換え手続き中に発生する2〜3週間の積立空白期間を避けたい
- 保有している経済圏(楽天 or SBI)と現在の証券会社がすでに一致している
- ポイント差が年間数千円程度であり、手続きの手間とのバランスが取れない
乗り換えにより得られるメリット(年間ポイント差など)が、手続きにかかる時間・コストを上回る場合のみ乗り換えを検討することをおすすめします。
楽天証券とSBI証券のNISAを7つのポイントで比較

両社のサービスを7つの観点から詳細に比較します。それぞれのポイントで自分の優先事項と照らし合わせながら読み進めてください。
ポイント還元率を実質比較|年間いくら差がつく?
NISAで月10万円(年間120万円)を積み立てた場合に得られるポイントを試算します。年会費無料カードで比較すると、楽天カード(0.5%)と三井住友カード(NL)(0.5%)はどちらも年間6,000ポイントで同率です。
ただし、三井住友カード(NL)は2年目以降に年間10万円以上のカード利用という条件があります。一方、楽天カードは利用額に関わらず一律0.5%が適用されます。『条件なしで確実にポイントを得たい』なら楽天証券×楽天カードがやや有利です。
| カードの組み合わせ | 還元率 | 年間ポイント(月10万円積立) | 年会費 |
|---|---|---|---|
| 楽天証券×楽天カード | 0.5%(条件なし) | 6,000ポイント | 無料 |
| 楽天証券×楽天ゴールドカード | 0.75% | 9,000ポイント(実質6,800円) | 2,200円 |
| SBI証券×三井住友カード(NL) | 0.5%(年10万円利用が条件) | 6,000ポイント | 永年無料 |
| SBI証券×三井住友カードゴールド(NL) | 最大1.0% | 最大12,000ポイント | 5,500円(条件達成で無料) |
三井住友カードゴールド(NL)で年間100万円以上のカード利用条件を達成した場合、年間12,000ポイントとなり楽天カードとの差は年間6,000ポイント(約6,000円相当)にもなります。日常の買い物でこのカードをメインで使える方は、SBI証券が圧倒的にお得です。
クレカ積立の還元率・上限額を比較
両社のクレカ積立は上限額が月10万円(年間120万円)で共通しています。積立可能な最低金額は100円からで、100円単位で設定できます。
楽天証券のクレカ積立では、ファンドの代行手数料の水準によって還元率が変わる点が特徴です。
- 代行手数料が年率0.4%未満のファンド:一般カード0.5%、ゴールド0.75%、プレミアム1%
- 代行手数料が年率0.4%以上のファンド:一般カード1%、ゴールド1.5%、プレミアム2%
eMAXIS Slimシリーズなど低コストインデックスファンド(代行手数料0.4%未満)が中心の場合、還元率は0.5〜1%の範囲となります。
SBI証券では三井住友カードのランクと年間利用額に応じて還元率が決まります。
- 三井住友カード(NL):0.5%(年10万円以上利用が条件)
- 三井住友カードゴールド(NL):0.5〜1.0%(年100万円以上利用で1%)
- 三井住友カードプラチナプリファード:2%〜最大3%
プラチナプリファードは年会費3.3万円かかるため、積立だけが目的なら費用対効果を要確認です。
投資信託の取扱銘柄数と人気ファンド
投資信託の取扱銘柄数は、両社ともに2,500本以上と業界最多水準で並んでいます。NISAのつみたて投資枠対象ファンド数はSBI証券が約283本とやや多く、選択肢の広さという点ではSBI証券が優位です。
人気ファンドのラインナップに関しては、両社ともに主要インデックスファンドを網羅しています。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
これらの主要ファンドはどちらの証券会社でも購入可能です。特定の海外株式やニッチなテーマ型ファンドを探す場合は、SBI証券のほうが品揃えは豊富です。
iDeCoの商品数ではSBI証券が87本、楽天証券が36本と大きな差があります。NISAとiDeCoを同じ証券会社で管理したい場合は、この点もSBI証券の有力な選択理由となります。
売買手数料・信託報酬の違い
2023年10月以降、両社とも国内株式(現物・信用)の売買手数料を完全無料化しています。米国株式も取引手数料は実質無料化されており、コスト面では横並びです。
投資信託の購入時手数料(販売手数料)も両社とも全銘柄ゼロ円(ノーロード)です。信託報酬については各ファンドごとに決まるものであり、同一ファンドを購入する場合は証券会社によって差はありません。
単元未満株(ミニ株)の取扱銘柄数はSBI証券のほうが多く、1株から買いたい銘柄の多様さという点でSBI証券が優れています。中国株など一部の海外株式については楽天証券のほうが手数料が安いケースもあるため、特定の海外市場で取引する場合は個別に確認してください。
アプリ・管理画面の使いやすさ
楽天証券のスマホアプリ『iSPEED』は長年にわたり初心者から上級者まで幅広い支持を集めています。シンプルで直感的な画面設計、見やすいポートフォリオサマリー、素早いチャート確認が強みです。投資初心者が最初に使うアプリとして非常に優秀で、操作に迷うことがほとんどありません。
SBI証券は2024年に新アプリ『SBI証券プラス』をリリースし、大幅なUI改善を実施しました。機能面では豊富な銘柄検索・スクリーニング機能が充実しており、アクティブに投資をする中上級者向けのツールとして評価が高まっています。ただし、初心者にとってはやや情報量が多く感じる場合もあります。
- 初心者・シンプル重視 → 楽天証券(iSPEED)
- 機能性・情報量重視 → SBI証券(SBI証券プラス)
- PCでの管理画面 → 両社ともWEBで積立設定・残高確認が可能
サポート体制・問い合わせ対応の違い
両社ともに電話・チャット・メールでのサポートを提供していますが、対応品質や受付時間に若干の違いがあります。どちらも店舗を持たないネット証券であるため、対面相談は基本的にできません。
楽天証券のサポートは平日の電話・チャット対応が中心です。チャットボットによる自動応答も充実しており、簡単な質問はすぐに解決できます。ただし、繁忙期には電話がつながりにくいという口コミも見られます。
SBI証券は電話・チャット・AIチャット(24時間)・よくある質問(FAQ)の充実度が高く評価されています。2026年のオリコン顧客満足度ランキングでも問い合わせ対応部門で高い評価を得ています。初心者がわからないことを調べやすい環境という点ではSBI証券のFAQが非常に充実しています。
経済圏との相性|楽天経済圏 vs SBI経済圏
NISA口座を選ぶ際に最も重要な判断軸のひとつが普段使っている経済圏との相性です。経済圏をそろえることで、投資以外の日常生活でもポイントが効率よく貯まります。
楽天経済圏の主なサービス
- 楽天市場:お買い物ポイント最大16.5倍(SPU条件達成時)
- 楽天銀行:普通預金金利が最大0.1%(楽天証券連携で優遇)
- 楽天カード:年会費無料でポイント高還元
- 楽天モバイル:通信費節約と連携ポイント
SBI経済圏の主なサービス
- 住信SBIネット銀行:SBI証券と自動連携でシームレスな入出金
- Oliveフレキシブルペイ:三井住友カードとの連携でポイント最大化
- SBI新生銀行:振込手数料無料回数が充実
- Vポイント(三井住友カード):コンビニ・飲食店で最大7%還元
楽天経済圏は楽天市場での買い物が多い方、楽天ポイントを日常的に使っている方に強みがあります。SBI経済圏は住信SBIネット銀行の利便性と三井住友カードの幅広いポイント活用が魅力で、特に金融商品を多数活用したい方に向いています。
NISA口座を乗り換える前に知っておくべき注意点

NISA口座の乗り換えは可能ですが、知らずに手続きをすると大きな損失を招くリスクがあります。乗り換え前に必ず以下の注意点を確認してください。
年1回しか変更できないルールと申請時期
NISA口座の金融機関変更は、1年(暦年)に1回のみ認められています。これは租税特別措置法に基づくルールです。
手続きが認められる期間は変更を希望する年の前年10月1日〜当年9月30日までです。例えば2027年1月から新しい証券会社でNISA口座を利用したい場合、2026年10月1日〜2026年9月30日の間(つまり2026年中)に手続きを完了させる必要があります。
また、当年に1円でもNISAで買付を行っている場合は、その年の変更はできません。変更が有効になるのは翌年1月1日からとなります。年の途中から変更することはルール上できないため、注意が必要です。
- 10月〜12月:翌年からの変更手続きを開始(最適タイミング)
- 1月〜9月:当年中に買付がなければ同年中の変更も可能
- 当年に買付済みの場合:翌年からの変更のみ可能
既存の保有商品は移管できない|資産の扱い方
NISA口座を乗り換えた場合、現在保有している投資信託や株式を新しい証券会社のNISA口座に移管することはできません。これは多くの方が誤解しているポイントです。
ただし、保有商品を強制的に売却する必要はなく、旧証券会社の口座内に非課税のまま保有し続けることができます。たとえば楽天証券からSBI証券に乗り換えた場合でも、楽天証券のNISA口座内の資産はそのまま置いておけます(ただし旧口座での新規買付はできなくなります)。
旧口座に残した資産を売却するタイミングについては、利益が出ている場合には非課税の恩恵を最大限活かすため長期保有を継続することを推奨します。売却して現金化した後、新しいNISA口座で再度買い付けることは可能ですが、その際は新たに非課税枠を消費します。
乗り換え手続き中の空白期間リスク
NISA口座の乗り換え手続きには、旧口座の廃止から新口座の開設完了まで通常2〜3週間、場合によっては1ヶ月以上かかることがあります。
この空白期間中は、旧口座でも新口座でもNISAでの新規買付ができません。ただし、課税口座(特定口座・一般口座)での積立は継続できます。毎月の積立設定をしている場合は、この空白期間に積立が一時中断されることを覚悟しておく必要があります。
積立の空白期間リスクを最小化するには、10月以降に手続きを開始し、翌年1月からの運用開始を目指すスケジュールが最も安全です。年末年始の年切り替えのタイミングに合わせることで、空白期間を最小限に抑えられます。
NISA口座の乗り換え手続き|5ステップで完了

NISA口座の乗り換えはWEBで完結する場合がほとんどです。以下の5ステップで手続きを進めましょう。
Step1:現在の証券会社で廃止届を提出
まず現在のNISA口座がある証券会社に対して『勘定廃止通知書』の発行を申請します。SBI証券・楽天証券ともにWEBサイトのマイページからオンラインで手続きが可能です。
- SBI証券の場合:ログイン後、『口座管理』→『お客さま情報 設定・変更』→『NISA』→『他社への変更手続き』から申請
- 楽天証券の場合:ログイン後、NISA口座申込画面で『他社から乗り換え・再開設』ボタンからアクセス
廃止届の提出後、証券会社内の審査が行われます。当年にNISA買付がある場合は、その年中の廃止はできず、翌年1月1日付けでの廃止扱いになります。この点を事前に確認してください。
Step2:勘定廃止通知書を受け取る
申請が受理されると、『勘定廃止通知書』が郵送または電子交付されます。通常1〜2週間程度で届きます。この書類は新しい証券会社でのNISA口座開設に必ず必要となる重要書類です。
勘定廃止通知書には以下の情報が記載されています。
- 旧NISA口座の基本情報(氏名・住所・口座番号)
- 勘定廃止の年月日
- 税務署の確認印(重要)
書類が届いたら内容に誤りがないかを必ず確認してください。有効期限がある場合もあるため、速やかに次のステップに進むことをおすすめします。
Step3:新しい証券会社でNISA口座開設を申請
勘定廃止通知書を手元に用意した上で、乗り換え先の証券会社でNISA口座の開設を申請します。すでに総合口座を持っている場合は、NISA口座の追加申請のみで済みます。
- 楽天証券への乗り換えの場合:ログイン後、NISA口座申込画面で『他社から乗り換え・再開設』を選択し、勘定廃止通知書の情報を入力してアップロード
- SBI証券への乗り換えの場合:マイページから『NISA口座開設』を選択し、勘定廃止通知書の写しを提出
本人確認書類(マイナンバーカードや運転免許証など)が必要になる場合があります。また、マイナンバーの提出が求められるケースもあるため、事前に用意しておくとスムーズです。
Step4:税務署の審査を待つ
NISA口座の開設は金融機関が独自に行うものではなく、税務署による審査(二重口座でないかの確認)が必要です。審査には通常2〜3週間程度かかります。繁忙期(年末年始・確定申告シーズン)はさらに長くなる場合があります。
審査中は金融機関からの連絡を待ちます。不備がある場合は書類の再提出が求められることがあります。審査の進捗状況はマイページで確認できる証券会社がほとんどです。
この審査期間中は新しいNISA口座での買付はできません。焦らず審査の完了を待ちましょう。
Step5:口座開設完了後の初期設定
税務署の審査が完了し、金融機関からNISA口座開設の通知(メールまたは郵送)が届いたら手続き完了です。開設後は以下の初期設定を忘れずに行いましょう。
- 積立設定の再入力:旧口座の積立設定は引き継がれません。新しいNISA口座で積立ファンド・金額・日付を再設定してください。
- クレカ積立の設定:楽天証券なら楽天カードを、SBI証券なら三井住友カードをNISA口座に紐づける設定を行います。
- 引落口座の確認:積立の引落口座が正しく設定されているか確認します。
- 旧口座の積立停止:旧証券会社での自動積立が残っている場合は必ず停止してください。
【タイプ別】楽天証券・SBI証券の最終判断チェックリスト

最終的な判断をするために、自分のタイプに合ったチェックリストを確認してください。
楽天証券を選ぶべき人のチェックリスト
- ☑ 楽天カード・楽天市場・楽天銀行を日常的に使っている
- ☑ 楽天SPUで楽天市場のポイントを最大化したい
- ☑ 年会費無料カードで条件なしにクレカ積立ポイントを得たい
- ☑ シンプルで使いやすいスマホアプリ(iSPEED)を重視する
- ☑ 投資初心者で、口座管理をシンプルにしたい
- ☑ 楽天ポイントを投資信託の積立に充てたい
上記のうち3つ以上に当てはまる方は楽天証券への乗り換え(または楽天証券の継続利用)が最適です。
SBI証券を選ぶべき人のチェックリスト
- ☑ 住信SBIネット銀行をメインバンクとして使っている
- ☑ 三井住友カードゴールド(NL)を保有または取得予定がある
- ☑ 年間カード利用額が100万円以上になる見込みがある
- ☑ iDeCoを含めより多くの投資信託から選びたい
- ☑ 株式投資も積極的に行い、銘柄の選択肢を広げたい
- ☑ OliveやVポイントの活用で総合的なポイント最大化を目指している
上記のうち3つ以上に当てはまる方はSBI証券への乗り換えが有力です。特に三井住友カードゴールド(NL)の年間100万円条件を達成できる方は、年間ポイント差が最大2倍になるため乗り換えメリットが非常に大きいです。
迷ったら現状維持も正解|判断の損益分岐点
どちらのリストにもはっきり当てはまらない場合は、乗り換えにかかるコスト(手間・時間)と得られるメリット(年間ポイント差)を比較してください。
年会費無料カード同士(楽天カード vs 三井住友カードNL)の比較では、年間ポイント差はほとんどありません。乗り換え手続きに2〜3時間かけ、2〜3週間の積立空白期間を受け入れてまで乗り換えるメリットが薄い場合は、現状維持が最善の判断です。
一方、三井住友カードゴールド(NL)の条件達成で年間6,000ポイント以上の差が出る場合、5〜10年の長期積立では3〜6万円以上のポイント差につながります。この差が手続きの手間を上回ると判断できるなら、乗り換えを積極的に検討する価値があります。
NISA乗り換えでよくある質問

乗り換えは何月までに手続きすればいい?
Q. NISA口座を翌年から新しい証券会社で使いたい場合、何月までに手続きが必要ですか?
A: 当年の9月30日までに手続きを完了させる必要があります。ただし審査期間(2〜3週間)を考慮すると、実質的には9月上旬〜中旬までに申請するのが安全です。余裕を持って10月〜12月に翌々年の乗り換えを申請する方法もおすすめです。
楽天証券からSBI証券への乗り換えは損?
Q. 楽天証券からSBI証券に乗り換えると損しますか?
A: 三井住友カードゴールド(NL)の年間100万円条件を達成できる方なら、乗り換えで年間6,000ポイント以上の増加が期待できます。楽天経済圏の利用頻度が高い方は楽天証券を継続するほうが経済的です。楽天経済圏から離れる予定がない方には損になるケースが多いです。
乗り換え後に元の証券会社に戻せる?
Q. 一度SBI証券に乗り換えた後、また楽天証券に戻すことはできますか?
A: 可能です。ただしNISA口座の変更は年1回までというルールがあります。SBI証券に乗り換えた翌年以降に、再度楽天証券へ変更手続きを行うことができます。頻繁な乗り換えは積立の空白期間や手間が増えるため、できるだけ長期的な視点で証券会社を選ぶことをおすすめします。
まとめ|NISA乗り換え判断の5つのポイント

楽天証券とSBI証券のNISA乗り換えについて、以下の5つのポイントで判断しましょう。
- ①経済圏で選ぶ:楽天経済圏(楽天市場・楽天カード)ユーザーは楽天証券、SBI経済圏(住信SBIネット銀行・三井住友カード)ユーザーはSBI証券が有利
- ②クレカ積立の還元率で選ぶ:年間100万円以上カードを使える方はSBI証券×三井住友カードゴールド(NL)が年間最大12,000ポイントで断然お得。条件なしで確実に還元を受けたい方は楽天証券×楽天カード
- ③商品ラインナップで選ぶ:iDeCoや幅広い投資信託・株式を活用したい方はSBI証券。eMAXIS Slimなど人気インデックスファンドのみであれば両社に差なし
- ④乗り換えルールを守る:変更は年1回・前年10月〜当年9月末が手続き期限。当年にNISA買付があれば翌年からの変更となる
- ⑤現状維持も賢い選択:年会費無料カード同士の差は年間0〜数千ポイント。手続きコストと比較してメリットが小さければ、無理に乗り換えなくてよい
どちらの証券会社も長期積立NISA運用のための基本機能は十分に整っています。最も重要なのは証券会社を選ぶことよりも、継続して積立を続けることです。自分のライフスタイルに合った証券会社を選び、長期的な資産形成を着実に進めていきましょう。


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