積立NISAを始めたものの、評価額がマイナスになると『このまま続けて大丈夫?』『売ったら税金は?』『追加でお金を払うの?』と不安になりますよね。結論からいえば、元本割れは積立投資では珍しいことではなく、制度や仕組みを知れば過度に怖がる必要はありません。この記事では、元本割れの意味、起こる確率、税金の扱い、暴落時の正しい対処法までを順番に整理します。
【結論】積立NISAの元本割れは長期投資なら心配不要|3つの事実

結論は、積立NISAの元本割れは『起こりうるが、長期では乗り越えやすい一時的な現象』です。
なぜなら、積立投資は時間分散が効きやすく、下落局面でも安く買い続けられるからです。
しかも、元本割れしても借金にはならず、損失が出ているだけで追加支払いもありません。
まずは『長く続けるほど不安は小さくなる』『税金面で変に損しない』『暴落でも継続者は回復を待てた』という3点を押さえましょう。 SOICO 常陽銀行
事実①:15年以上の保有で元本割れ確率はほぼゼロになる
長期保有が有利な根拠として、各解説が参照する金融庁ベースのデータでは、保有5年だと年率マイナス8%からプラス13%程度まで結果が大きくぶれます。
一方で20年保有では年率プラス2%からプラス8%程度に収まり、元本割れ事例はなかったと紹介されています。
15年は20年の手前ですが、5年より明らかにぶれが小さくなるゾーンなので、少なくとも15年以上を確保できる人ほど元本割れの不安は薄くなります。 SOICO PRESIDENT Online
事実②:元本割れしても税金・追加支払いは一切不要
元本割れは、あくまで自分が買った投資信託や株の評価額が下がっている状態です。
借金のように誰かへ返済義務が発生するわけではないため、追加でお金を払う必要はありません。
損失が確定するのは売却したときだけで、保有中は含み損の状態にすぎません。
『マイナス表示=すぐ家計が危険』ではないと理解するだけでも、不要な狼狽売りをかなり防げます。 SOICO PRESIDENT Online www.youtube.com
事実③:過去の暴落でも積立継続した人は全員プラスに回復
過去の急落局面では、途中で大きな含み損を抱えても積立を継続した人ほど、その後の回復局面で恩恵を受けやすかったと紹介されています。
たとえば2008年のリーマンショック後は約4年で株価が大きく戻り、2020年のコロナショックも約半年で急回復しました。
また、20年積立のシミュレーションでは元本割れ事例がなかったとされ、暴落時にやめずに続けることの強さが示されています。 SOICO モネイロ
積立NISAで元本割れしたらどうなる?税金・制度の疑問を解消

ここでは、元本割れしたときに多くの人が気にする『税金』『期間終了』『他口座との相殺』を整理します。
制度を正しく理解しておけば、マイナスになった瞬間に慌てる必要はありません。
元本割れで売却しても非課税なので税金はかからない
元本割れで売却した場合、利益が出ていないため、そもそも課税対象となる利益はありません。
NISA口座は利益が出たときの税金が非課税になる制度なので、損失が出た売却で税金を取られる心配もしなくて大丈夫です。
ただし、売却した時点で損失は確定し、その後の回復を取り込めなくなる点は大きな注意点です。 常陽銀行 PRESIDENT Online
元本割れのまま非課税期間が終了した場合の扱い
この論点は、主に旧つみたてNISAで保有している資産を持つ人が確認すべきポイントです。
旧制度では非課税期間終了時に、売却するか、課税口座へ移すかを考える必要がありました。
元本割れのまま課税口座へ払い出されると、取得価額は払い出し時の時価となり、その後にその時価を超えて値上がりした部分は課税対象になります。
終了時期が近い人は、保有年ごとの出口戦略を早めに確認しておくのが安全です。 Money Viva
NISA口座では損益通算ができない点に注意
NISA口座の弱点は、課税口座の利益と損失を相殺する『損益通算』ができないことです。
たとえばNISAで10万円の損失が出ても、特定口座の利益10万円とぶつけて税負担を減らすことはできません。
そのため、元本割れが気になるからと安易にNISA側を損切りしても、税務上のメリットは基本的にありません。 三菱UFJ銀行
積立NISAで元本割れする確率は?保有期間別データで検証

元本割れの怖さは、短期で見たときに強く出ます。
逆に、保有期間が長くなるほど成績は安定し、マイナスで終わる可能性は小さくなります。
そもそも『元本割れ』とは?含み損との違いを解説
元本割れとは、投資した合計額より現在の評価額が下回っている状態です。
ただし、まだ売っていないなら損失は確定しておらず、この状態を『含み損』と呼びます。
つまり、積立NISAで元本割れしたからといって、その瞬間に本当にお金を失ったわけではありません。
評価額の上下と、売却による損失確定は分けて考えることが大切です。 SOICO PRESIDENT Online
【金融庁データ】保有5年・10年・15年・20年の元本割れ確率
提供記事で確認できる金融庁ベースの比較では、5年は元本割れ事例があり、20年は元本割れ事例がなかったとされています。
10年と15年の個別確率そのものは提供記事内で明示されていませんが、期間が延びるほどマイナス幅が縮小し、成績のばらつきも小さくなる流れは共通しています。
保有期間読み取れる傾向5年年率マイナス8%からプラス13%程度まで幅があり、元本割れ事例あり10年5年より安定方向だが、短中期ゆえ元本割れリスクは残る15年さらにばらつきが縮小し、長期投資の効果が出やすい20年年率プラス2%からプラス8%程度に収まり、元本割れ事例なし
短期では負ける年があっても、長期では勝率が高まるのが積立投資の本質です。 SOICO モネイロ PRESIDENT Online
なぜ積立投資は元本割れリスクを下げられるのか(ドルコスト平均法)
積立投資が有利なのは、毎月同じ金額で買うため、高いときは少なく、安いときは多く買えるからです。
この仕組みをドルコスト平均法と呼び、平均購入単価を平準化しやすくします。
急落時は気分が悪くなりますが、積立投資ではむしろ多くの口数を仕込める局面でもあります。
もちろん元本保証ではありませんが、タイミングを読む失敗を減らせるのが大きな強みです。 常陽銀行 Money Viva kabu.com
積立NISAが元本割れしたときの対処法【3つの選択肢】

元本割れしたときに取れる行動は、大きく分けて『継続』『一時停止』『売却』の3つです。
大切なのは、感情で選ばず、家計と投資期間に照らして選ぶことです。
選択肢①:そのまま積立を継続する(基本はこれ)
基本方針は、生活に無理がないならそのまま積立継続です。
なぜなら、下落時ほど同額で多く買え、回復局面でリターンが大きくなりやすいからです。
積立NISAは短期の値上がり狙いではなく、長期で資産形成する制度です。
評価額だけを見て止めるより、積立設定と資産配分が妥当かを先に見直しましょう。 常陽銀行 SOICO
選択肢②:積立を一時停止して保有だけ続ける
収入減や大きな支出が重なったときは、積立を一時停止して保有だけ続けるのも現実的です。
この方法なら、今ある資産の回復余地を残しつつ、家計の負担だけを下げられます。
ただし、停止期間中は安値で買い増す機会も逃すため、家計が落ち着いたら再開する前提で考えるのがよいでしょう。 Money Viva なないろ生命グループ【みらいのほけん】
選択肢③:売却して現金化する(限定的なケースのみ)
売却を選ぶべきなのは、生活防衛資金が不足した、近いうちに現金が必要、商品選びが明らかに偏っていた、といった限定的な場面です。
単に評価額がマイナスだからという理由だけで売ると、下落時に損を確定してしまう可能性が高くなります。
迷うときは、一部だけ売る、積立額だけ減らすなど、中間策も検討しましょう。 京都銀行 常陽銀行
【重要】絶対にやってはいけないNG行動3選
元本割れ時に避けたい行動は次の3つです。
評価額だけを見て感情的に全部売る生活費まで投資に回して買い増す一つの国やテーマに偏った商品へ乗り換える
下落相場では『今すぐ何かしなければ』と感じますが、積立投資では動きすぎるほど失敗しやすくなります。
まずは家計、投資目的、運用商品を順に点検することが先です。 常陽銀行 京都銀行
過去の暴落から学ぶ『積立NISAの元本割れからの回復』実例
暴落局面の現実を知ると、元本割れは異常事態ではなく、長期投資では想定内だとわかります。
大事なのは、下落そのものより、そこでどう行動したかです。
リーマンショック(2008年):最大下落と回復までの期間
2008年のリーマンショックでは世界株式が大きく下落し、評価額が半分以下になった投資家もいたと紹介されています。
それでも約4年で暴落前の水準に回復し、積立を続けた人は安値で口数を増やせたぶん、回復後に大きな利益を得やすくなりました。
実例では、積立をやめずに続けた結果、5年後に元本を大きく上回ったケースも示されています。 SOICO
コロナショック(2020年):約6ヶ月で完全回復した事実
2020年3月のコロナショックでは株価が急落しましたが、紹介記事では約半年で暴落前の水準を回復したと説明されています。
短期間で戻ったため、恐怖で売ってしまった人ほど回復を取り逃がし、継続した人ほど恩恵を受けやすい展開でした。
積立投資では、急落時に止めないこと自体が立派な戦略になります。 SOICO
【シミュレーション】下落相場で積立を続けた人の資産推移
わかりやすい例として、日経平均連動の投資信託へ2002年から毎月1万円を20年間積み立てたケースでは、2008年から2013年にかけて一時元本割れがありました。
それでも継続した結果、投資元本240万円に対して評価額は500万円超まで増えたと紹介されています。
別のシミュレーションでも、利回り年率5.0%想定で毎月3万円を5年で止めた場合の20年後は424万円、20年間続けた場合は1,233万円でした。
つまり、下落相場で止めないことは、将来の差を広げる行動でもあります。 kabu.com なないろ生命グループ【みらいのほけん】
積立NISAをやめたほうがいい人・続けるべき人の判断基準

積立NISAは万能ではありません。
向いていない状況で無理に続けると、制度より先に家計やメンタルが壊れてしまいます。
やめたほうがいいケース:生活資金を切り崩している場合
生活費や緊急資金を投資に回しているなら、積立NISAは一度立ち止まるべきです。
投資は余裕資金で行うのが大前提で、家賃や教育費、医療費まで削って続けるものではありません。
相場下落と家計悪化が重なると、最悪のタイミングで売却せざるを得なくなります。
まずは生活防衛資金を確保し、その後に再開を検討する順番が正解です。 三菱UFJ銀行 京都銀行
続けるべきケース:15年以上の投資期間を確保できる場合
老後資金や10年以上先の教育資金など、使うまで15年以上ある人は、積立NISAと相性がよいです。
長期になるほど元本割れリスクは小さくなり、複利の効果も働きやすくなります。
短期のマイナスに耐えられる時間こそ、積立投資の最大の武器です。 SOICO モネイロ
判断に迷ったら確認すべき3つのチェックポイント
迷ったら、次の3点を確認してください。
半年から1年分の生活防衛資金があるか使う予定のない余裕資金で積み立てているか投資期間を15年以上確保できるか
3つとも満たすなら継続寄り、1つでも欠けるなら積立額の減額や一時停止を検討する価値があります。 京都銀行 なないろ生命グループ【みらいのほけん】
積立NISAの元本割れが不安な人のためのメンタル管理と商品選び

積立NISAで成果を出せるかは、商品選び以上に、下落時に平常心を保てるかで決まる面があります。
不安が強い人ほど、仕組みで感情をコントロールしましょう。
投資を続けるためのメンタルコントロール術5選
評価額を毎日見ない積立日は自動設定にする暴落は想定内と先に決める投資目的を紙に書く下落時は口数が増えると理解する
相場下落時の不安は自然な反応ですが、仕組み化すれば誤った判断を減らせます。
積立NISAは『何を買うか』より『どう続けるか』で差がつきやすい制度です。 常陽銀行 SOICO
元本割れリスクを抑えたい人の商品選びの考え方
リスクを抑えたい人は、値動きの大きい一国集中やテーマ型より、世界分散型の低コストインデックスファンドやバランス型ファンドを優先しましょう。
特定の国や資産へ偏るほど、下落時のブレは大きくなります。
『大きく増やす』より『続けられる』商品を選ぶほうが、積立NISAでは結果的に成功しやすいです。 京都銀行 常陽銀行
積立NISAの元本割れに関するよくある質問

Q. 積立NISAは元本保証ですか?
A: いいえ。NISAのつみたて投資枠(旧つみたてNISA)で買えるのは一定の投資信託等で、預金ではないため元本保証はありません。価格変動で一時的に元本割れする可能性があります。 三菱UFJ銀行
Q. 元本割れしたら追加で支払いが必要ですか?
A: 不要です。元本割れは評価額が下がっているだけで、借金ではありません。詳しくは動画でも確認できます。 https://www.youtube.com/watch?v=X4AJfJHJCfo
Q. 何年くらい続ければ元本割れしなくなりますか?
A: 将来を保証する年数はありません。金融庁の過去データでは20年保有で元本割れ事例がなかった一方、15年で『ほぼゼロ』とまでは示されていません。
Q. 元本割れ中に積立額を増やすのはあり?
A: 余裕資金があり、投資期間も十分なら合理的です。ただし生活費を圧迫してまで増額するのは避け、家計の安全を最優先にしてください。 京都銀行 三菱UFJ銀行
まとめ:積立NISAの元本割れは『想定内』と心得て淡々と継続しよう
最後に要点を整理します。
積立NISAの元本割れは珍しくなく、長期では回復しやすい元本割れしても追加支払いは不要で、借金にもならない短期ではぶれるが、20年積立では元本割れ事例なしと紹介されている基本対応は狼狽売りせず、家計に問題がなければ継続すること不安が強い人ほど、分散商品と自動積立で感情を管理すること
積立NISAで一時的にマイナスになるのは失敗ではありません。
むしろ、長期投資を前提に始めたなら、その上下は最初から織り込むべき値動きです。
焦ってやめる前に、投資期間と家計を点検し、続けられる仕組みへ整えることから始めましょう。 SOICO 常陽銀行 京都銀行


コメント